痴人の愛

2002年10月18日
痴人の愛で息を吹きかけるだけのキスというものが出てきたけど、
辻ちゃんの息はきっと子犬の口の中のにおいだと、急に思いついた。
離乳食の柔らかい肉と温かいミルクがごっちゃになったような、
そんなかんじのあの愛しいにおい。あまえっこのにおい。

最近同い年の友人といると、甘えたがりになってしまう。
愛されたがりの駄々っこみたく、子供っぽい仕草をして、
周りの子が笑ってくれるのを見て私も笑う。
だらしのない笑顔で、まるで姉や兄を慕ってるように、
優しい友人に寄りかかりたくなるんだ。
こんな風になっちゃったのは、季節のせいかな。
なんだかさみしくて、誰かに体をくっつけてないとすうすうする。
そう、今日CDを貸してもらった。「秋、そばにいるよ」。
あれを聞きながら数式を解けばいい。
わからなかったら、あの子達に聞けばいい。
優しく笑ってくれる女の子が好きだ。
優しく咎めてくれる男の子が好きだ。
素敵な友人がいるから、秋も冬もだいじょうぶ。

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